アタックNo.1
浦野 千賀子 作画
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発行日 昭和45年3月30日
朝日新聞社 朝日ソノラマ
A面:アタックNo.1主題歌
ドラマ「富士見学園の新星」
B面:ドラマ「富士見学園の新星」
バン・ボ・ボン
アタックNo.1主題歌
作詞 東京ムービー企画部
作曲 渡辺 岳夫
うた 大杉 久美子
バン・ボ・ボン
作詞 東京ムービー企画部
作曲 渡辺 岳夫
うた 伊集 加代子
定価 330円 |
女流漫画家の作品初登場です。浦野千賀子の「アタックNo.1」。主人公の鮎原こずえが東京の明法学園から富士見学園に転校してきたところから始まります。その後、富士見高校に進学し、2年生で全日本メンバーに選ばれ、世界選手権に出場するが惜しくもソ連チームに敗れる、しかし、鮎原こずえはこの大会で最優秀選手賞に選ばれる、というお話です。
テレビでは昭和44年12月から2年間放送されました。漫画は「週刊マーガレット」に昭和43年から3年間連載されました。テレビの放映時期、漫画の連載時期いずれも「タイガーマスク」とほぼ同じです。ちょうどこのころは、テレビも漫画もスポ根ブームでした。その火付け役は「巨人の星」でしょう。
アタックNo.1は、日曜日の午後7時から放送されていました。昭和44年から昭和46年にかけての私の日曜日のゴールデンタイムは次のようなものでした。
時間帯 |
昭和44年 |
昭和45年 |
昭和46年 |
18:00〜18:30 |
ハクション大魔王 |
ハクション大魔王→いなかっぺ大将 |
いなかっぺ大将 |
18:30〜19:00 |
カムイ外伝→サザエさん |
サザエさん |
サザエさん |
19:00〜19:30 |
柔道一直線 |
アタックNo.1 |
アタックNo.1 |
19:30〜20:00 |
どろろ→ムーミン |
サインはV→アテンションプリーズ |
アテンションプリーズ→美しきチャレンジャー |
20:00〜21:00 |
天と地と |
姿三四郎(竹脇無我、新藤恵美) |
おれは男だ(EP盤歌謡曲3) |
※ アタックNo.1が柔道一直線の裏番組として始まったとき、柔道一直線は別のチャンネルで1週遅れ分を見るようにしていました。 |
このソノシートのお話は、長編「アタックNo.1」の最初の部分です。東京の中学から転校してきた鮎原こずえが、富士見学園の劣等生グループを従えて、バレー部に挑戦するお話です。鮎原こずえの声は小鳩くるみが演じていますが、とても中学生とは思えない色っぽい声を出しています。
「アタックNo.1」の主題歌、副主題歌どちらも好きですが、主題歌の「だけど、涙が出ちゃう。女の子だもん。」というセリフ部分は、聴くときにちょっと照れくさいですね。
男性漫画家の少女漫画は好きでよく読んでいましたが、女性漫画家の作品はほとんど読んだことがありません。全巻通して読んだのは、この「アタックNo.1」くらいのものです。「アタックNo.1」は、少年スポーツ漫画にひけをとらない、むしろそれよりも面白いくらいです。物語の展開がスムースで、次から次へと新しいライバルが現れ、結構はらはらします。また、少女漫画らしく、ちょっとした恋愛ストーリーもおりまぜてあります。かなり長い物語ですが、一気に読めます。少年野球漫画によく出てくる魔球なども物語の最後の方で少しだけ出てきますが、「サインはV」の「いなづま落とし」ような派手なものではありません。少女漫画特有のギンギラギンの目もあまりなく、男性でも読みやすいと思います。(2001.10.10記)
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