鉄腕アトム

手塚 治虫 作画



「少年」9月号付録(昭和39年※1)


鉄腕アトムの歌
   
 作詞 谷川 俊太郎
 作曲 高井 達雄
  うた 上高田少年合唱団
 演奏 朝日ソノラマ・オーケストラ

 制作 朝日ソノラマ


昭和50年発行のサンコミックス

        

おそ松くん第3集(朝日ソノラマ)に載っているオバQソノシートの紹介。

マグマ大使のソノシートに載っている鉄腕アトム(朝日ソノラマ)の広告。このシートは、「少年」9月号(昭和39年※1)の付録です。レコードサイズは、直径が15センチで、普通サイズよりも2センチ小さくなっています。鉄人28号のところで紹介した「少年」の付録も15センチサイズです。

朝日ソノラマ版を買っていないのは、アトムの主題歌がそんなに好きでなかったことと、この付録があるからいいやと思ったのかもしれません。アトムの歌といえば、主題歌しか思い浮かびませんが、副主題歌はなかったように思います。

マグマ大使のシート本の広告を見ると、鉄腕アトムの朝日ソノラマ版ソノシートは第2集まで出ているようです。第1集が「ロボット昭和40年頃までの少年サンデーなどには、太平洋戦争関係の読み物が多く載っており、ソノシートも結構発売されたものと思われる。これは、おそ松くん第1集(朝日ソノラマ)の広告。・ランドの巻」、第2集が「地球防衛隊の巻」となっています。オバQの項で書き漏らしましたが、オバQもよく見ると第3集まで出ていて、第1集はこのホームページで紹介していますが、第2集は「Qちゃんとりでのけっとう」、第3集が「その名はドロンパ」となっています。また、「少年太平洋戦争」という子供向け戦争物の朝日ソノラマも出ていたようです。

月刊「少年」では、「地上最大のロボット」と「ロボイド」の話が連載されていた頃が、アトムの最も人気のあった時期のような気がします。「ロミオとジュリエッタ」という話も印象に残っています。また、この頃は、「少年」も漫画陣が強力で、他誌を圧倒していた時期です。「ストップにいちゃん」や「サスケ」などアトムと同時期だったと思います。「地上最大のロボット」は、ロボット対ロボットの対決物で、さしずめ「伊賀の影丸」のロボット版といったところでしょうか。「地上最大のロボット」で特筆すべきことは、プルートウの100万馬力に対抗するため、アトムが天馬博士により10万馬力から100万馬力にパワーアップされ、これ以後、アトムはずっと100万馬力で通すことになったことです。次の「ロボイド」(ロボットとアンドロイドの合成語)は、ロボット対ロボイドの対決物です。

アトムといえばワッペンです。当時、ワッペンやシール、マジック(貼りたいところにこすりつけて、あとでビニールをはがすと絵がうつるもの、正式名称は知らないが、仲間の間では確か、「マジック」と言っていたと思う。)がはやっており、アトム、鉄人、オバQ、ソランなどのワッペンをランドセルいっぱいに貼って学校に通っていました。(今考えるとみっともなかったと思う。)

アトムで昔から疑問に思っていて、いまだに謎が解けないことが一つあります。それは、コバルトが漫画ではアトムの兄さんですが、テレビでは弟ということになっていました(反対だったかも)。なぜか理由は今でも分かりません。知っている人がいたら教えてください。(※2)

鉄人28号の連載が終わってからの「少年」は、アトムありといえどもさすがに全盛期の勢いがなくなってしまいました。少年サンデーや少年マガジンなどの週刊誌の勢力が強くなり、休刊前の「少年」はややさびしかった気がします。「ザ・シャドーマン」(さいとうたかお)、「大マシン」(泉ゆき雄)、「地獄くん」(ムロタニ・ツネ像)などがあったと思います。「少年」が昭和43年に休刊となり、翌年、「ぼくら」、「少年ブック」など愛読書がすべて休刊になってしまいました。(総合年表参照)
(2000.8.29記)

※1 昭和39年
※2 コバルトは、原作では、後から出来たので弟で、TVでは、アトムの試作設計図が発見され、それを元に作ったので
    お兄さん
(※1、2とも、大阪在住のmacsyma様に教えていただきました。)


「地上最大のロボット」でプルートウと戦ったロボットたち

ロボット名 出身国 馬力 結果
モンブラン スイス 13万5千馬力 プルートウに不意をつかれてあっけなくやられる。
ノース2号 スコットランド 不明 健闘するが、やられる。
ブランドー トルコ 不明 ほぼ互角に戦うが、海底でバラバラになる。プルートウも故障し動けなくなるが、アトムに助けられる。
ゲジヒト ドイツ 不明 油断してやられる。
ヘラクレス ギリシャ 40万馬力 最後まで自分の勝利を信じていたがやられる。
エプシロン オーストラリア 不明 100万馬力になった途端、アトムの電子頭脳が一時的に狂い、海底深く沈んでしまう。プルートウは、アトムに一度助けられているため、エプシロンの協力を得て、アトムを助けようとする。しかし、自分が海底の泥にはまり動けなくなる。エプシロンがプルートウを助ける際に、自分のエネルギー源が光であることを漏らしてしまい、プルートウとの対決の日に闇夜を選ばれ、やられる。
アトム 日本 10万馬力→100万馬力
プルートウと戦うため、天馬博士により100万馬力に改造される。以後、アトムは100万馬力のまま。鉄腕アトムの主題歌の歌詞とつじつまがあわなくなる。
決着はつかない。プルートウとの間に友情が生まれる。
ボラー 不明 200万馬力 世界一になることがどんなにむなしいことかをプルートウの主人であるサルタンに諭すため、サルタンの召使いロボットが作ったプルートウよりさらに馬力の強いロボット。アトムにやられる。

−古い漫画のレコードなど−
                     

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