柔道一直線


梶原 一騎 原作
東映、TBSテレビ 制作



昭和44年
東芝レコード
A面:柔道一直線
    男だったら
B面:君よ、なかないで
   
柔道一直線
 作詞 梶原 一騎
 作曲 林    一
  うた 桜木 健一
男だったら
君よ、なかないで
 作詞 丹古 晴己
 作曲 井上かつお
  うた 黒木   憲
定価 330円



A 幸せってなに?
  作詞 岩谷時子 作曲 森本太郎
B 知らない人の群のなかを
  作詞 岩谷時子 作曲 森本太郎

  70年 テイチクユニオンレコード

  吉沢京子
ヒットしなかったですね。しかし、ジャケットがいいです。
B面の方がいいと思います。


 


必殺技「二段投げ」をかけるシーン桜木健一が主演(一条直也役)で、吉沢京子も出演(高原ミキ役)していた「柔道一直線」です。この頃、吉沢京子は、岡崎友紀と人気を二分していました。上の写真は吉沢京子の「幸せってなに?」というレコードですが、あまりヒットしませんでした。もっと腹式呼吸を勉強した方がよい、という発声です。

「柔道一直線」は、昭和42年から45年にかけて週刊少年キングに連載され、テレビは昭和44年から約2年間放送されました。漫画は永島慎二でしたが、梶原一騎のスポ根漫画には、永島慎二の叙情的な漫画はあいません。川崎のぼるの絵の方があっていると思います。しかし、川崎のぼるはすでに「巨人の星」を少年マガジンに、レスリング漫画の「アニマル1」を少年サンデーに連載していたので、これに、少年キングの柔道漫画を加えると、週刊誌モノを3本抱えることになり、これはとても無理な話です。

そうかといって、永島慎二が嫌いなわけではありません。永島慎二の代表作には、よく「漫画家残酷物語」や「フーテン」などが上げられますが、自分としては「少年」に読み切りで載っていた「地下鉄サム物語」と「拳銃物語」が最も思い出深い作品です。また、後に読んだものでは「はだしのブン」や「花いちもんめ」なども好きです。永島慎二は、子供の純粋な世界をメルヘンタッチで描いた作品が最もいいと思います。ほかには、貸本屋で借りて読んだ「人間劇場」「愛と死の詩」「首」などのサンコミックスの表紙がとても吉沢京子懐かしいです。

「柔道一直線」の主題歌は桜木健一が歌っています。結構上手で、「よる〜な〜さわるな〜」の部分が聴き所です。A面2曲目の「男だったら」とB面の「君よ、なかないで」は黒木憲が歌っています。両曲ともはっきり言わせてもらえれば、演歌です。黒木憲は、このレコード発売の前年(昭和43年)に「霧にむせぶ夜」が大ヒットしており、絶好調の頃でした。

「柔道一直線」は、日曜日の夜7時からのタケダ・アワー(「ウルトラQ」や「ウルトラマン」をやっていた。)で放送されていましたが、裏番組で「アタックNo.1」がはじまってからは、地元放送局で日曜の朝10時から一週遅れの放送を見るようにしていました。

テレビの記憶はほとんどありませんが、桜木健一が鉄の下駄を履いて、「うさぎ跳び」で足腰を鍛えるシーンがあったように思います。当時のスポーツ漫画には、足腰を鍛えるため「うさぎ跳び」をするシーンがよく出てきますが、自分らも「うさぎ跳び」をよくやらされたものです。しかし、今では膝を痛めるというので「うさぎ跳び」は行われていないようです。私らがあのころやったのは一体何だったのか? 定説というものはうかつに信じない方がよい。ものごとは常に疑ってかかることが肝要です。(2001.10.10記)


−古い漫画のレコードなど−

                     

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