ゲゲゲの鬼太郎水木 しげる 作画
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ゲゲゲの鬼太郎(サウンドトラック盤) | |||
A | 1 | ゲゲゲの鬼太郎(主題歌) | |
2 | 妖怪城(サウンドトラック) | ||
3 | 鬼太郎ナイナイ音頭 | ||
4 | 妖怪獣(サウンドトラック) | ||
B | 1 | 吸血鬼エリート(サウンドトラック) | |
2 | メキシコ・オリンピックマーチ | ||
3 | 妖怪大戦争(サウンドトラック) | ||
4 | カランコロンの歌 | ||
A1,A3,B4 | |||
作詞 水木しげる 作曲 いずみたく | |||
B2 | |||
作詞 木谷梨男 作曲 いずみたく | |||
うた | |||
A1,B2 熊倉一雄 | |||
A3 熊倉一雄/ひばり児童合唱団 | |||
B4 加藤みどり/ひばり児童合唱団 | |||
1978年 キングレコード |
「週刊少年マガジン」に連載中であった「墓場の鬼太郎」がテレビ化されると聞いたとき、「えっ
鬼太郎がテレビで放送されるの!」といったところが正直な気持ちでした。漫画の内容(妖怪、お化け)やタイトル(墓場)からしてテレビには向かないと思っていました。しかし、どんな番組になるか楽しみな気持ちもありました。テレビでは鬼太郎や妖怪たちが漫画よりも可愛らしく描かれており、タイトルも「墓場」から「ゲゲゲ」に変更されていました。(この辺のところは、「あかねちゃん」のところでも書いています。)
「ゲゲゲの鬼太郎」の記念すべき第1回放送は「お化けナイター」でした。この話が初回に選ばれたのは、妖怪漫画が子供たちに受けるかどうか制作者側に若干不安があり、子供たちに受けそうな野球をテーマにした話を最初に持ってきて反応を見ようと思ったのではないかと推測されます。初放送の次の日、学校でみんなの感想を聞くと、「恐くなかった。面白かった。」と評判は上々でした。
主題歌「ゲゲゲの鬼太郎」は、私の大好きないずみたくの作曲です。歌い手に熊倉一雄を起用したところは「ゲゲゲの鬼太郎」のイメージにぴったりです。作詞は原作者の水木しげる本人で、この歌詞も素晴らしいと思います。子供の頃は一番の「おばけにゃ学校も 試験もなんにもない」というところがうらやましかったですが、このごろは二番の「おばけにゃ会社も 仕事もなんにもない」というところにひかれています。将来はきっと三番の「おばけは死なない 病気もなんにもない」というところをうらやましく思うようになるでしょう。
副主題歌「カランコロンの歌」は、「カラーンコローン カランカランコロン」の加藤みどり(サザエさんの声優)の声がさわやかでとっても好きです。「鬼太郎ナイナイ音頭」と「メキシコ・オリンピックマーチ」はテレビでは流れていなかったと思います。「メキシコ・オリンピックマーチ」という鬼太郎とは全く関係のないような曲がこのLPに収録されているのは、放送開始の昭和43年がメキシコオリンピックの開催年であったためです。メキシコオリンピックが始まったときは小学校六年生になっていました。担任のM先生が「みんなオリンピックが見たかろう。」と言って、昼休みにテレビをつけてくれました。(今思えば、自分が見たかったのかもしれない。) みんな給食を食べながら観戦していました。
ここで紹介しているLPは、最初の白黒放送時のサウンドトラック盤です。白黒版では、各話のほとんどが原作漫画をアニメ化したものでしたが、次のカラー版(昭和46年放送開始)では、水木しげるの鬼太郎以外の短編からストーリーを持ってきてアニメ化することが多くなっています。(「イースター島奇談」「地相眼」など)
テレビの「ゲゲゲの鬼太郎」で一番印象に残っているのは、白黒版ではなく、カラー放送時の「地相眼」の話です。この話はカセットテープに録音していて、数年前まで時々思い出したように聴いていました。これは、子供の頃のソノシート体験の名残でしょう。カセットテープの反対面には、「タイガーマスク」の最終回と「のらくろ」の副主題歌が録音してあります。
ゲゲゲの鬼太郎(地相眼) | タイガーマスク最終回(去りゆく虎) &のらくろ副主題歌 |
昭和50年前後にテレビの再放送を録音したものです。「のらくろ」の副主題歌も録音しています。字が下手でお恥ずかしい。 |
テレビの鬼太郎は正義感あふれるヒーローとして描かれていますが、漫画の鬼太郎は鼻くそをほじくったり、子供なのに煙草を喫ったり、とてもヒーローといえるようなキャラクターにはなっていません。水木しげるの漫画にかっこいいヒーローはいりません。水木しげるは気張らずに、ごく自然に自分の描きたいことを漫画で表現しているように思えます。こういったところが水木しげる漫画の魅力です。(2001.9.7記)
−古い漫画のレコードなど−