ミラクルA(エース)

貝塚 ひろし 作画



昭和40年10月21日発行
朝日新聞社 朝日ソノプレス社
A面:ミラクルA主題歌
    ドラマ「力投!ジェット快球」
   野球音頭
B面:ドラマ「力投!ジェット快球」
   ミラクルA主題歌

ミラクルA主題歌
 作詞 桜井 順
 作曲 桜井 順
 うた ハニーナイツ

野球音頭
 作詞 桜井 順
 作曲 桜井 順
 うた ハニーナイツ
定価 280円


ジェット快球の投げ方スモーク快球の投げ方


           


ミラクルエースと読みます。テレビ化はされていません。少年サンデーに連載されていました。第一部は「九番打者」というタイトルで連載されていましたが、第二部では「ミラクルA」にタイトルが変更されました。

第二部「ミラクルA」では、主人公の郷姿郎(ごうしろう)が覆面をかぶり、拾呂久番太(じゅうろくばんた)という名前で登場します。

この野球漫画には、ジェット快球、スモーク快球、スイッチ投法(左右どちらで投げたか分からない投法)、ぬきうち打法、くらやみ打法といった魔球や打ち方が登場しました。ちばてつやの「ちかいの魔球」や一峰大二の「黒い秘密兵器」などもいろいろな魔球が出ておもしろかったです。

魔球の呼び方もいろいろあって、ミラクルAでは「快球」と言っていましたが、ちかいの魔球では「魔球」、黒い秘密兵器では「秘球」と言っていたと思います。
巨人の星では、「大リーグボール1号、2号」と言っていました。巨人の星での初めての魔球は何という呼び方になるのだろうかと興味津々でしたが、「大リーグボール」とは、原作者の梶原一騎にはぐらかされたような気がしました。

このシートは、最初、主題歌の一番のあとにお話が始まり、お話の途中に野球音頭が入り、最後に主題歌の二番、三番が歌われるという構成になっています。主題歌も野球音頭も両方とも好きで、よく聴いていました。

お話には、巨人の王貞治選手が出演しており、最後の方で一言だけセリフが入っています。当時は、王選手の生の声が聞ける貴重なものだったのかもしれません。シート本の表紙には、「巨人軍 王貞治選手が出演しているぞ!」と書いてあります。

作者の貝塚ひろしは、大好きな漫画家の一人で、ミラクルAのあとに少年サンデーに連載された「あばれ王将」も毎週夢中で読みました。また、貝塚ひろしの戦争漫画に「烈風」というのがありましたが、自分が少年雑誌を読まなくなった頃の作品だろうと思います。タイトルから推測すると、零戦の後継機として活躍が期待されていた「烈風」が、実際に活躍するという話でしょう。読み落としていた昔の漫画の中で、ぜひ読んで見たい作品のひとつです。
(2000.7.23記)

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