友紀の部屋


古い漫画のレコードなど

岡崎友紀主演のTBSテレビドラマは、70年の「おくさまは18歳」(共演:石立鉄男)を皮切りに、71年「なんたって18歳!」(共演:平泉征、松坂慶子)、72年「ママはライバル」(共演:高橋悦史、純アリス)、73年「ラブラブ・ライバル」(共演:夏夕介)、74年「にせものご両親」(共演:大石悟郎)と5年連続で5本放映されました。富士真奈美がいろいろな役でずっと出演していました。日本テレビでは、72年「だから大好き!」→「小さな恋の物語」(共演:沖雅也)が放映されました。岡崎友紀は、70年から74年の5年間に実に6本の主演ドラマをやっていたことになります。このころは人気絶頂でした。 しかし、さすがに、「ラブラブ・ライバル」の頃からはマンネリ気味になってきました。

一方、岡崎友紀は、歌手としてもレコードをたくさん出しています。ベストテンに入るような大ヒットはありませんでしたが、「私は忘れない」「さよならなんて云わないで」「白い船で行きたいな」などは中ヒットといってもいいでしょう。高い声が出ないのか、よく裏声を使っていました。堺正章と一緒に「NTV紅白歌のベストテン」の司会をするようになって、テレビでは、あまり歌わなくなったように思います。(紅組は今陽子の司会を引き継ぐ。)

岡崎友紀は自分の曲の詞も、「おくさまは18歳」の主人公「高木飛鳥」のペンネームで書いていました。エッセイ集、詩集も出しており、初めてのエッセイ集は、すぐ買いに行きました。たしか、前田武彦が、発刊に寄せるお祝いの文章を書いていました。これに、「岡崎友紀が星新一のショート・ショートをよく読んでいる」と書いてあったので、それからしばらくの間、星新一を自分の愛読書にしました。ブロマイド、ポスターは、小柳ルミ子と同じくらいか、それ以上の種類を持っていましたが、昨年捨ててしまいました。

話は代わって、「おくさまは18歳」で共演していた石立鉄男で思い出しましたが、石立鉄男主演のテレビドラマ「雑居時代」(73年)は、山口いづみが歌う主題歌「そよ風のように」がとてもよかったですね。山口いづみのレコードがないため、どこかに書いておかないとこの曲のことを忘れてしまいそうなので、ここに記しておきます。

小柳ルミ子や岡崎友紀のファンになる前に、酒井和歌子、由美かおる、松原智恵子があこがれでした。小学校時代、松原智恵子の一連の石坂洋次郎シリーズがテレビで放映されていましたが、もう一度見てみたいテレビドラマのひとつです。(2000.11.5記)



EP編



しあわせの涙 70年
天使の祈り
このレコード・ジャケットの写真は、とても気に入っています。だから、特別に見開きで公開します。後藤やす子作詞、タマイ・チコ補作詞、中洲朗作曲。


私は忘れない 72年
年頃かしら
この曲は、岡崎友紀の歌では、最もメジャーでしょう。大ヒットではないが、歌手が本業でない女優の歌としては、結構ヒットしたほうだと思います。テレビでもよく歌っていました。橋本淳作詞、筒美京平作曲。


さよならなんて云わないで 73年3月
春の目覚め
「私は忘れない」「さよならなんて云わないで」「白い船で行きたいな」の3曲は、すべて中ヒットで、岡崎友紀が歌手として最も活躍した時期だと思います。橋本淳作詞、筒美京平作曲。


白い船で行きたいな 73年7月
恋のなぞなぞ
ベスト10に入るようなヒット曲がないため、ヒットチャートの歌番組には出演しませんでしたが、ドリフターズの「8時だよ!全員集合」などにゲスト出演して歌ってました。テレビドラマ以外の岡崎友紀を見るのがとてもく楽しみでした。山口あかり作詞、平尾昌晃作曲。


風に乗って 73年
恋しているから
テレビドラマ「ラブラブ・ライバル」の主題歌です。高木飛鳥(岡崎友紀のペンネーム)作詞、島田タカホ作曲。


恋するふたり 73年
今は泣かない
ビートルズの曲ではありません。「岡崎友紀/アルバム7」に収録されています。山上路夫作詞、平尾昌晃作曲。



1 天使はこうして生まれるの 橋本 淳 作詞 筒美京平 作曲
2 雲と渚と青い海 なかにし礼作詞 長沢ロー 作曲
3 なんたって18歳! 高木飛鳥 作詞 菊地俊輔 作曲
4 絵はがき 橋本 淳 作詞 筒美京平 作曲
岡崎友紀ベスト4 71年?

「岡崎友紀/アルバム4」とは、「天使はこうして生まれるの」「絵はがき」の2曲がダブっています。「なんたって18歳!」は、同名のTBS TVドラマの主題歌で、菊地俊輔の作曲です。菊地俊輔の作曲するテレビドラマやアニメのBGMの中では、「なんたって18歳!」と「タイガーマスク」が気に入っています。特に、「タイガーマスク」のBGMは素晴らしいので、「漫画の部屋」のタイガーマスクの項で書きます。「絵はがき」は、2番と3番の間に長いセリフがありますが、さすが女優です。歌よりもセリフの方がうまい。



1 黄色い船 橋本 淳 作詞 筒美京平 作曲
2 恋愛時代 橋本 淳 作詞 筒美京平 作曲
3 ファースト・ラブ 有馬三恵子作詞 鈴木邦彦 作曲
4 青春の日に 有馬三恵子作詞 鈴木邦彦 作曲
フレッシュ・ソング・ベスト4 72年?

このEP盤も、「岡崎友紀/アルバム4」とは、「黄色い船」「恋愛時代」がダブっています。「ファースト・ラブ」は、日本テレビドラマ「小さな恋の物語」主題歌、「青春の日に」は、同ドラマ挿入歌です。「岡崎友紀ベスト4」と「フレッシュ・ソング・ベスト4」の2枚の4曲入りEP盤は、それぞれ、テレビ主題歌「なんたって18歳!」と「ファースト・ラブ」を聴くために買ったものと思われます。





LP編




岡崎友紀/花びらの涙 70年3月

花びらの涙/しあわせの涙/レモンのキッス/白いブランコ/風/花の首飾り 他全12曲
友紀の青春/ニュー・フォークを歌う 71年12月

天使はこうして生まれるの/ポーリシュカ・ポーレ/竹田の子守唄/秋でもないのに/あの素晴らしい愛をもう一度/涙は明日に 他全12曲
上の2枚の写真は、「岡崎友紀/アルバム4」のレコード紙袋に印刷してある岡崎友紀のアルバムです。他に、渚ゆう子、奥村チヨ、ゴールデン・ハーフ、欧陽菲菲、安部律子、由紀さおり、小川知子、ベンチャーズ、加山雄三、越路吹雪、黛ジュン、デューク・エイセス、赤い鳥、トワ・エ・モア、ジローズ、加藤和彦、北山修、浅川マキ、R.C.サクセション、フォーク・クルセダーズ、松岡計井子、ヤング101など東芝レコードの歌手のLPが多数紹介されています。




岡崎友紀/アルバム4
A 1 黄色い船
2 天使はこうして生まれるの
3 フレンズ
4 渚のうわさ
5 恋愛時代
6 雛菊の首飾り
B 1 希望の旅
2 ふたたび愛を
3 ノアの箱舟
4 愛の讃歌
5 絵はがき
6 またいつの日か
72年6月
全曲、橋本淳作詞、筒美京平作曲です。70年代を代表するヒットメーカーといえば、一番に筒美京平の名があげられるでしょう。
A3とB3は、平山三紀のヒット曲です。
A4は、弘田三枝子のヒット曲で、CDで持っています。この曲は、ずっと、岡崎友紀の曲だと思っていました。オリジナルの弘田三枝子よりもかなりのスローテンポで歌っています。
B4は、シャンソンの「HYMNE A L'AMOUR」ではありません。



岡崎友紀/アルバム5
A WORLD TOUR OF SONGS
A 1 バリハイ
2 ライオンの昼寝
3 アリベデルチ・ローマ
4 サンライズ・サンセット
5 オー・シャンゼリゼ
6 幸福を売る男〜パリの屋根の下
B 1 イエスタディ
2 エーデルワイス
3 ステンカ・ラージン
4 アメリカ
5 イパネマの少年
6 ブルー・ハワイ
73年2月
写真を見ておわかりのように、このレコードは保存状態が悪かったせいか、ジャケットにかなりカビが生えています。
A WORLD TOUR OF SONGS」という副題がついているのは、岡崎友紀が旅に関するお話をしたあと歌を唄うという構成になっているからです。A6の前だけナレーションがありません。
選曲はまあまあといったところでしょう。



岡崎友紀/アルバム7
A 1 恋するふたり
2 イフ
3 手袋を脱ぐ時
4 出かけよう時を越えて
5 青空と白い花
6 今は泣かない
B 1 ときどきは振りむいて
2 朝もやの中で
3 春が来て
4 愛と心のテーマ
5 風に乗って
6 恋しているから
73年12月
全12曲中、7曲(A5とB面全部)が岡崎友紀(高木飛鳥名)の作詞で、全曲オリジナルです。
このLPには、筒美京平の曲が1曲もありません。岡崎友紀には、筒美京平の曲が一番あっていたように思います。
アイドル脱皮の姿勢がうかがわれるLPですが、全体的に今一歩という印象です。
B5、B6はテレビドラマ「ラブラブ・ライバル」の曲で、このLPには余計なものだと思います。

※レコードの発売年月などについて、engine様に教えていただきました。



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