戦え!オスパー山野 浩一 原作
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昭和40年発行 日本ビクター株式会社 A面:うた「オスパーのテーマ」 うた「ユミのうた」 B面:ドラマ「踊る魔神の巻」 オスパーのテーマ 作詞 寺山 修司 作曲 富田 勲 うた 川路 英夫 ユミのうた 作詞 寺山 修司 作曲 富田 勲 うた 山中みゆき 定価 280円 |
「お〜きなこ〜えでよ〜んでご・らん オ〜スパーのな・ま〜えをよ〜んでご・らん・・・」
ポップス演歌調の主題歌は、テレビでは山田太郎が歌っていました。このシート・レコードでは、川路英夫が歌っています。山田太郎の方が、より小節を利かせて歌っています。山田太郎の歌声は、とても気持ちよさそうでさわやかです。
ちょうどこの頃、山田太郎は「新聞少年」が大ヒットしていました。山田太郎は昭和40年の紅白に出場しています。
「ぼくのあだ名を知ってるかい 朝刊太郎というんだぜ
新聞配って もう三月 雨や嵐にゃ なれたけど やっぱり夜明けは 眠いんだ」
記憶だけで歌詞を書いていますので少し違うかもしれません。この曲はオバケのQ太郎の項で紹介した「不二家のオバQテープレコーダー」でテレビの歌声を録音して聴いていたと思います。ひょっとすると「オバQ」の項で紹介しているテープに入っているかも?
オスパーの主題歌は、同じ頃のアニメ主題歌に比べて少し異質でした。子供向けのメロディというより、明らかに歌謡曲のメロディです。曲の長さも3分半ほどあり、歌詞を代えれば、充分歌謡曲として通用しそうです。
副主題歌「ユミのうた」は平和の願いを込めたすばらしい歌詞です。
「海さん 海さん いのってください オスパーさんが勝ちますように
この世がみんないい人で たたかいなんか なければいい」
なんと「Imagine」のような歌詞ですね。(「ユミのうた」の方が「Imagine」よりも5、6年古いです。)
オスパーの漫画は「週刊少年キング」に連載されていましたが、絵は「伊奈たかし」?だったと思います。「少年キング」では、エリート(桑田次郎)、フータくん(藤子不二雄)、秘密探偵JA(望月三起也)、忍者あわて丸(つのだじろう)、なるへそくん(山根あおおに)などと同じ頃、昭和40年に連載されていました。
オスパーと同じ頃、「少年」には、「光速エスパー」(あさの りじ)が連載されており、名前がよく似ているので、オスパーとエスパーを混同している友だちも何人かいました。
オスパーはムー大陸の生き残りです。ムー大陸が一万年以上前に海底に沈んでからずっとムー人たちは海底ドームで生活していました。ところがある日、悪者のドロメがドームを破ったので、海水が流れ込みドーム内の都市が全滅してしまいます。ムー人はオスパーだけをやっとのことで地上に送り出します。助かったオスパーは、国際警察の海津長官と一緒に悪人のドロメと闘うことになります。
オスパーの思い出は一つだけしかありません。それは、従兄弟の家でテレビのオスパーを見ながら、お尻のほっぺたにできたイボに「イボコロリ」を塗っていて、従兄弟にすっかり見られて笑われたことです。このイボのあとは左のお尻にまだあります。(2001.3.30記)
−古い漫画のレコードなど−