パーマン藤子 不二雄 作画& トッポ・ジージョ |
小学館の学習雑誌「小学五年生」 特製ソノシート「パーマン」 (昭和42年) 「ぼくらのパーマン」 作詞 藤子 不二雄 作曲 越部 信義 うた 三輪 勝恵 石川 進 朝日ソノラマ |
小学館の学習雑誌「小学一年生」 特製ソノシート 「国語教材 ことばあそびれこうど」 (昭和43年5月号付録) 出演 パーマン1号、パーマン2号 パーマン3号、パーマン4号 グズラ、オバQ他 朝日ソノラマ |
特製ソノシート「パーマン」 の裏面「トッポ・ジージョ」 「トッポちゃんマーチ」 作詞 松原 雅彦 作曲 大沢 保郎 うた 山崎 唯 |
小学館の学習雑誌「幼稚園」 特製ソノシート 「トッポ・ジージョのむしのこえレコード」 (昭和42年10月号付録) 朝日ソノラマ |
週刊少年サンデーに連載された「オバケのQ太郎」に次ぐ、藤子不二雄の覆面もののギャグ漫画です。「パーマン」のあとが、「21エモン」でした。上段左のパーマンのソノシートは、小学館の学習雑誌「小学五年生」の付録です。パーマンの主題歌だけ入っています。学習雑誌はほとんど買っていませんが、少しは勉強しようと思って何冊かは買ったことがあります。しかし、本当は、川崎のぼるの「いなかっぺ大将」か、あるいは横山光輝の「みどりの魔王」を読むのが目的だったと思います。
上段右は、妹の「小学一年生」の付録で、パーマンのほかにグズラやオバQも出演しています。グズラは、シート・レコードは持っていませんが、このレコードでグズラの声(大平透)は聞けます。
パーマンは、ほんもののスーパーマンにはおよばないので、「スー」を取ってパーマンとなったものです。当時、漫画家になりたかったので、これをまねして、ウルトラマンの「ウ」を取った「ルトラマン」という漫画を書きかけたことがあります。表紙と1ページだけ書いて、漫画を書くことがどんなに大変か、ということがわかり、やめました。少年(自分)が道を歩いていると、たまたまフラッシュビームを拾い、ルトラマンになって活躍する、という話にしようと思っていました。このころは、本気で自分がウルトラマンかパーマンになれると信じていました。
パーマンが、オバQや忍者ハットリくん、ドラえもんと比べ、ちょっと違うのは、主人公と少年のパターンでなく、ミツ夫自身が主人公のパーマンになるところです。ドラえもんの伸太はドラえもんに頼り切っていますが、ミツ夫は自分で考えて行動しています。また、パーマンでは、パー子(パーマン3号)が存在するゆえに、この漫画がオバQ以上に好きでした。
この頃の漫画雑誌には、漫画以外に図解や小説などの読み物が必ずありました。(下表参照) パーマンが連載されていた少年サンデーの読み物で一番記憶に残っているのが、「走れ!! はやて」です。このころはどの漫画雑誌にも必ず読み物がついていて、結構、読書力の向上に役立っていたと思います。(読まない人は全然読んでなかったみたいですが。)
それが漫画一色で登場したのが、少年ジャンプです。少年ジャンプは、創刊当初、新人育成誌ということで、名の売れた漫画家の作品は1本か2本で、後は新人の漫画ばかりが載っており、外国漫画も1本載っていました。紙質も、既存の週刊誌よりいいものが使ってありました。その代わり、読み物は一切ありませんでした。週刊でなく、月2回発行でした。創刊当初の理想は高かったですが、「ハレンチ学園」なんかが登場して漫画がだんだん下劣になっていきました。冒険王に「夕焼け番長」が連載されたとき、そのけんかの残酷描写にみんな驚いていました(今からみれば、大したことないですが。)が、それを、さらに集団暴力的にしたような「男一匹ガキ大将」もすごく人気がありました。
少年ジャンプが発行部数を伸ばすにつれ、これまでの、よい子が読むような漫画ではなく、劇画ブームと相俟って、漫画がどんどん刺激の強いものになっていきました。この傾向を、手塚治虫が嘆いていたのを何かで読んだことがあります。月刊誌は相次いで廃刊され、少年サンデーや少年マガジンなども少年ジャンプや少年チャンピオンに追随して、読み物もなくなり、もう漫画雑誌を買う気がしなくなりました。(2000.10.1記)
トッポ・ジージョ(イタリア産のねずみの人形劇)
下段左のソノシートは上段パーマンの裏面です。下段右は学習誌「幼稚園」の付録です。学習誌では、てつのサムソン(横山光輝)、みどりの魔王、いなかっぺ大将が好きでした。トッポ・ジージョは、妹がテレビで見ているのを横で少しだけ見たことがあります。妹のつきあいで見たのが、このトッポジージョや「ムーミン」「みなしごハッチ」「アルプスの少女ハイジ」などがありますが、たまにしか見なかったので、ストーリーはよく知りません。人形劇では、「チロリン村とくるみの木」(31〜39年)、「ものしり博士」(36〜43年)、「ブーフーウー」(35〜42年)、「ひょっこりひょうたん島」(39〜44年 ドン・ガバチョの歌がよかった)などをよく見ていました。
昭和39年 | 8月2日号 | 32号 | 解説 |
図解 | 少年太平洋戦史 | 監修・樋口清之 | 「ミッドウェイ海戦」のはなし |
連さいまんが | 伊賀の影丸 | 横山光輝 | 第五部 半蔵暗殺帳 |
連さいまんが | 鋼鉄人間シグマ | え・塚本光治/原作・横山光輝 | 第二部連載開始(「遊星少年パピイ」の項参照) |
連さいまんが | おそ松くん | 赤塚不二夫 | デカパンがカラスのぼうやをさがすおはなし |
空想科学ドラマ | 宇宙からきた忍者 | 文・佐々成一/え・中村英夫 | 宇宙からきたキノコ生物 |
連さいまんが | 九番打者 | 貝塚ひろし | 郷と大山、秘球をあみだすため北海道に行く |
連さいまんが | 虹の戦闘隊 | 荘司としお | 陸軍二式複座戦闘機「屠龍」の部隊の話 |
小説 | 少年ひみつ島 | 文・相良俊輔/え・江波譲二 | 江波譲二といえば、「いなずまエース」 |
連さいまんが | サブマリン707 | 小沢さとる | サブマリン717,727,737、747などが出たはなし |
連さいまんが | 闇の左近 | 岸本おさむ | 剣豪まんが |
科学 | 大空の怪物コウモリ竜 | 文・佐伯誠一/え・萩原孝治 | この頃、だいたい恐竜の話がのっていた |
連さいまんが | ソロモン決死隊 | 望月三起也 | 日の丸陣太(駅伝の話)は、この3年後に連載された |
連さいまんが | オバケのQ太郎 | 藤子不二雄とスタジオ・ゼロ | 田舎のおじさんのうちに行くおはなし、まだ頭の毛が3本に統一されていない頃 |
昭和40年 | 10月24日号 | 44号 | 解説 |
図解 | 世界一・日本一 | 解説・石井潔 | かわりだね世界一の特集 |
小説 | 黒ひげ大将 | 文・相良俊輔/え・関谷ひさし | 「ストップ!にいちゃん」の関谷ひさしが絵を担当 |
連さいまんが | W3(ワンダースリー) | 手塚治虫 | 「ジャングル大帝」の項参照 |
連さいまんが | おそ松くん | 赤塚不二夫 | 井矢見のお見合いのおはなし |
連さいまんが | 伊賀の影丸 | 横山光輝 | 第七部 邪鬼秘帖 |
空想科学ドラマ | 海底X(エックス)団 | 文・佐々成一/え・小松崎茂 | ムー大陸の最後 |
連さいまんが | オバケのQ太郎 | 藤子不二雄とスタジオ・ゼロ | 「Qちゃん鉄道」の巻、毛が三本に統一されている |
連さいまんが | スーパージェッター | 企画・TBS/え・久松文雄 | 「ジェッター対スパイダー」の巻 |
小説 | 走れ!! はやて | 文・関耕太/え・磐五十六 | まっ白な秋田犬「はやて」の物語(写真参照) |
連さいまんが | ミラクルA(エース) | 貝塚ひろし | 秘球ジョンボールと対決する拾呂久番太(ふくめんの郷) |
連さいまんが | アタック・拳(けん) | 川崎のぼる | 秘密情報部員アタック・拳の物語 |
伝記 | 王選手物語 | 文・大和球士/え・中村英夫 | 王選手巨人に入団 |
連さいまんが | おれの太陽 | つのだじろう | サラブレッド「太陽」が天皇賞をとるまでの物語 |
連さいまんが | 新人間タイタン | 小畑しゅんじ | タイタン、国会議事堂を破壊する |
※ミッドウェイ海戦:昭和17年6月5日 この海戦により、日本は、虎の子の空母4隻(赤城、加賀、蒼龍、飛龍)を失う。
−古い漫画のレコードなど−