サスケ
白土 三平 作画
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発行日 昭和43年9月24日
朝日新聞社 朝日ソノラマ
A面:サスケ主題歌
ドラマ「サスケ登場」
B面:ドラマ「サスケ登場」
母さんのうた
サスケ主題歌
作詞 三浦 久純
作曲 田中 正史
うた ハニーナイツ
母さんのうた
作詞 三浦 久純
作曲 田中 正史
うた 岡田 恭子
定価 330円 |
昭和36年から昭和41年にかけて「少年」に連載されていました。「鉄人28号」「鉄腕アトム」「ストップ!にいちゃん」と並ぶ「少年」における代表的人気漫画でした。これらの漫画は「少年」の小さな付録本で読んでいました。紙細工の付録やシート・レコードの付録などとともに付録本が5、6冊付いていました。「鉄人28号」「鉄腕アトム」「ストップ!にいちゃん」「サスケ」「電人アロー」といったように。このころの月刊漫画誌は、とにかく付録の数を競っており、こんなのを付録の数にカウントしていいのかというようなものもありました。「ハットリくんの怪獣51匹大行進」のところで紹介したジッポーのシート・レコードなどは、本当は1つと数えるべきでしょうが、これだけで付録が3つに数えられています。シート・レコードが1、台紙のカレンダーが2、台紙のジッポーを起きあがらせて遊ぶのが3。これはどう考えてもインチキですね。
「サスケ」は「少年」で連載が終了してから2年後に再び「週刊少年サンデー」に連載され、このときテレビ化されました。この朝日ソノラマ・ソノシートは、その時のものです。「少年」の付録本を週刊誌サイズに編集し直すには苦労したのではないでしょうか。少年サンデーでは「サスケ」の最後までは連載されなかったと思います。白土三平の漫画、とくにサスケのような長編漫画は小学校低・中学年には難解でしょう。次の項で紹介する「カムイ外伝」は、カムイが抜け忍となって追手の追跡を逃れるもので、ストーリーは1話読み切りの形でしたので、小学3、4年でしたが、よくわかりました。「サスケ」の後半では圧政に苦しむ農民の姿が描かれていますが、自分もよく分からないまま読んでいました。
漫画の「サスケ」は、とても悲しい終わり方をします。物語の終わりの方で、いかにも将来サスケと恋人あるいは夫婦になるだろうと思われる「お梅ちゃん」を登場させておいて、最後に彼女をさらし首にするとはあまりにもかわいそうです。また、サスケの弟「小猿」(赤ちゃん)も行方不明のまま終わります。子供漫画としてはあまりにも残酷で、ちょっとショックでした。最後は、精根尽き果て放浪するサスケに柳生十兵衛の手下「死巻」が手裏剣を投げますが、サスケはこれをよけもせずいずこかへ立ち去っていきます。
テレビの「サスケ」は、正直のところイマイチでした。主題歌、BGM、声優の声がすべて原作のイメージに合っていないと思いました。これまで自分の持っていたサスケのイメージが大きく崩れてしまいました。(2001.9.7記)
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