ウルトラセブン

制作
TBS
円谷特技プロダクション
 

「ぼくら」昭和43年6月号付録

ウルトラセブンの歌
   
 作詞 東 京一
 作曲 冬木 透
 
 円谷プロ


ダン隊員とアンヌ隊員

        

このシートは、「ぼくら」昭和43年6月号の付録です。サイズは直径8センチです。ウルトラセブンの歌だけ入っています。ウルトラセブンの放送は、昭和42年10月から43年9月までですから、ちょうど5年生の後半から6年生の前半の時でした。アイ・スラッガーのとき、トサカ部分がなくなり、少しかっこ悪くなる。もうソノラマを卒業しかけていた頃でもあるし、主題歌が特に好きというわけでもなかったので朝日ソノラマなどのシート本は買っていません。

ウルトラマンが昭和42年の春休み中に終了し、ウルトラセブンが始まるまで、番組のつなぎはキャプテンウルトラでした。キャプテンウルトラは、「ウルトラ」がつくので円谷プロの作品と勘違いしている友人がかなりいました。キャプテンウルトラは、少年サンデーに連載され、小畑しゅんじが漫画を描いていたと思います。

ウルトラセブンは、ウルトラマンの二番煎じということで、放送が始まってしばらくの間、評判はあまりよくありませんでした。確かに、宇宙人や怪獣のデザインはウルトラマンよりも劣り、印象に残るのがいません。怪獣のデザインやネーミング、鳴き声などウルトラマン時代にアイデアが出し尽くされたとも聞いています。ウルトラマンほど本気で見ていなかったせいか、タイトルだけで内容まで見通すことは困難です。それと、ウルトラセブンが放送されている頃は、怪獣ブームが去りつつあった頃でもあったと思います。映画のゴジラシリーズは、ゴジラの息子が出たり、ゴジラが「シェー」をしたりしてして当初の迫力がなくなり、観客動員数も減りつつあった頃です。既に「巨人の星」や「柔道一直線」などの梶原一騎のスポ根ものが人気を集めつつあり、怪獣ブームから劇画ブームに差し掛かる頃だったのではないかと思います。したがって、ウルトラセブンは、怪獣よりもストーリー中心の宇宙SF仕立てになっています。このため、世代によって見方は違いますが、今では、ウルトラQ、ウルトラマンよりも評価が高いとも聞いています。ストーリー展開は、ウルトラマンが小学校中学年向きとすれば、ウルトラセブンは小学校高学年向きであったといえるかもしれません。

ウルトラセブンでは、宮内国郎が音楽担当でなくなっているため、BGMなどの面でウルトラQ、ウルトラマンとは違った雰囲気になっています。快獣ブースカの音楽担当は宮内国郎ですから、音楽面でいえば、円谷プロ作品の流れは、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンというより、ウルトラQ、ウルトラマン、快獣ブースカを一つの流れと見るべきでしょう。音楽面からいうと、ウルトラセブンは前2作とは別の流れと見た方がよいかもしれません。


※第31話「悪魔の住む花」に子役時代の松坂慶子が出ていますが、この2,3年後に「なんたって18歳」で岡崎友紀のバスガイド仲間で憎まれ役をやってました。このときは、岡崎友紀の引き立て役でした。当時は岡崎友紀のファンでしたが、後には松坂慶子のファンになりました。

※ウルトラマンに引き続き出演していたのが、ヤマオカ長官役の藤田進(ウルトラマン:防衛軍幕僚長役)、ヒラタ参謀役の平田昭彦(ウルトラマン:岩本博士役)、フルハシ隊員役の毒蝮三太夫(石井伊吉)(ウルトラマン:アラシ隊員役)、アマギ隊員役の古谷敏(ウルトラマン:ウルトラマン役)などです。また、ウルトラQ以来の出演が、タケナカ参謀役の佐原健二(ウルトラQ:万城目淳役)です。(2000.8.29記)

※最後の二週にわたる「史上最大の侵略」は見応えがありました。


放送順 タイトル 出演宇宙人・怪獣 コメント(ぼつりぽつりと印象に残っていることだけ書きます。書いてないのは、もう一度見てみないとストーリが思い出せないため。)
1 姿なき挑戦者 クール星人・ウインダム 初回に女性隊員として桜井浩子が出ていなかったので、違和感を覚えた。しかし、アンヌ役のひし美ゆり子もよかった。
どこの馬の骨ともしれぬ男(モロボシ・ダンのこと)を、地球防衛軍の第一線に採用することがあり得るだろうか。
2 緑の恐怖 ワイアール星人
3 湖の秘密 ピット星人・エレキング・ミクラス エレキングは、ウルトラセブンの怪獣の中では、ネーミング、デザインもよく、ウルトラマンの出演怪獣にひけを取らないであろう。しかし、鳴き声はどうか。当初、「美しき侵略者」というタイトルで放送予定。
4 マックス号応答せよ ゴドラ星人
5 消された時間 ビラ星人
6 ダーク・ゾーン ペガッサ星人
7 宇宙囚人303 キュラソ星人
8 狙われた街 メトロン星人
9 アンドロイド0指令 チブル星人・アンドロイド少女
10 怪しき隣人 イカルス星人
11 魔の山へ飛べ ワイルド星人・ナース
(12) (遊星より愛をこめて) (スペル星人) 事情により欠番となっています。
13 V3から来た男 アイロス星人
14 ウルトラ警備隊西へ(前編) ペダン星人・キングジョー ウルトラマンの第16話「科特隊宇宙へ」を意識してタイトルをつけたものか。ウルトラQにも「地底超特急西へ」というタイトルがある。
15 ウルトラ警備隊西へ(後編) ペダン星人・キングジョー
16 闇に光る目 アンノン
17 地底GO!GO!GO! ユートム
18 空間X脱出 ベル星人・グモンガ
19 プロジェクト・ブルー バド星人
20 地震源Xを倒せ シャプレー星人・ギラドラス
21 海底基地を追え ミミー星人・アイアンロックス 戦艦大和の怪獣が出たと話題になった。
22 人間牧場 ブラコ星人
23 明日を捜せ シャドー星人・ガブラ
24 北へ還れ カナン星人・ウインダム
25 零下140度の対決 ポール星人・ガンダー・ミクラス
26 超兵器R1号 ギエロン星獣
27 サイボーグ作戦 ボーグ星人
28 700キロを突っ走れ!! (キル星人)恐竜戦車
29 ひとりぼっちの地球人 プロテ星人
30 栄光は誰のために プラチク星人
31 悪魔の住む花 ダリー 子役時代の松坂慶子が、吸血少女として登場。
32 必殺の0.1秒 ペガ星人
33 散歩する惑星 リッガー・アギラ
34 侵略する死者たち シャドウマン
35 蒸発都市 ダンカン
36 月世界の戦慄 ザンパ星人・ペテロ
37 盗まれたウルトラアイ マヤ
38 勇気ある戦い クレージーゴン
39 セブン暗殺計画(前編) ガッツ星人・アロン ウルトラセブンが、十字架に磔になるシーンが印象的。このシーンは、桑田次郎の漫画でもよく覚えている。
40 セブン暗殺計画(後編) ガッツ星人・ウインダム ガッツ星人とは、当時スポ根ものがはやりつつあったので、それからとったものか。安易なネーミングと思われる。
41 水中からの挑戦 テペト星人・テペト
42 ノンマルトの使者 ノンマルト・ガイロス
43 第四惑星の悪夢 ロボット長官
44 円盤が来た ペロリンガ星人
45 恐怖の超猿人 ゴーロン星人・ゴリー
46 ダン対セブンの決闘 サロメ星人・にせウルトラセブン やはり、にせもの事件が登場した。
47 あなたはだあれ? フック星人
48 史上最大の侵略(前編) ゴース星人・パンドン
49 史上最大の侵略(後編) ゴース星人・パンドン・セブン上司 ダンが、アンヌに自分がウルトラセブンであることを告白した直後から、BGMにシューマンのピアノ協奏曲がかかる。この効果が抜群。ウルトラマンと違い、こちらはウルトラ警備隊員全員にダンがウルトラセブンであることがばれる。ウルトラマンでは、最終回にウルトラマンを助けるためにゾフィが出て、後のシリーズで兄弟にされてしまったが、セブンの上司はどうして兄弟にならなかったのだろう。

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