金メダルへのターン！津田 幸雄 原作
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昭和４５年 テイチク株式会社 主題歌：金メダルへのターン！ ”プールに賭けた青春” 歌謡曲：恋をした渚 金メダルへのターン！ ”プールに賭けた青春” 作詞 田波 靖男 作詞 雨宮 雄児 作曲 渡辺 岳夫 うた 佐々木早苗 恋をした渚 作詞 雨宮 雄児 作曲 渡辺 岳夫 うた 佐々木早苗 定価 ３５０円 |
「金メダルへのターン！」は、週刊少女フレンドに昭和４５年に連載されていました。水泳でミュンヘンオリンピックを目指すスポ根少女漫画です。テレビでは、昭和４５年７月から４６年９月まで、ちょうど「アテンションプリーズ」と「美しきチャレンジャー」の二つの番組の放送をカヴァーする期間、月曜日の夜７時から７時半に放送されていました。このためかどうか分かりませんが、私の頭には、「アテンションプリーズ」「美しきチャレンジャー」「金メダルのターン！」の３作品がひとつとしてセットされています。漫画では、「アタックNO.1」や「サインはＶ」に比べて連載期間が短かったため、「アタックNO.1」や「サインはＶ」で見られるようなストーリーの大きな起伏はありません。事件といえば、最初に、主人公の鮎子がおぼれて、以後水が恐くて泳げなくなるとか、母が再婚して姓が代わり（千葉→速水）、さらに、その再婚のためライバルだった速水理恵と姉妹になってしまう、というくらいのものです。スポ根漫画ですが登場するライバルは意外に少なく、特殊な技も、速水鮎子（中央スイミングクラブ）の「トビウオターン」、海門政美（港スイミングクラブ）の「無呼吸泳法」、有田陽子（九州南高校）の「高速ピッチ泳法」しか登場しません。しかし、「無呼吸泳法」と「高速ピッチ泳法」は＜特殊な技＞というほどのものではありません。
※ 速水鮎子と鮎原こずえを混同しないように。鮎原こずえはバレーボールです。
水中でのキックであんなに跳べるのなら、「スタート台を思い切りけって、スタートから大差をつけてはいかがか？」というのが、「トビウオターン」に対する私の正直な感想でしたが、きっと、空中では跳びすぎて、向こう側まで行ってしまうおそれがあったのでしょう。中学の頃、クロールの息つぎができなかったので、「無呼吸泳法！」と言って、顔をつけたまま泳いでいたことがありますが、「トビウオターン」のまねだけはできませんでした。テレビでは「ロケットターン」「うずまきターン」などもっと多くの技が登場していましたが、水泳の必殺技としては、ターンくらいしか考えられなかったんでしょうね。バタフライや平泳ぎでは泳ぎ方を変えるわけにはいかないでしょうが、自由形ならいいんじゃないでしょうか？ 水泳のルールを知らないのですが、もし、よいのであれば、いろんな「泳法」を編み出せばもっと面白かったかもしれません。古来から由緒ある「日本泳法」を改良するとかが考えられます。例えば「立ち泳ぎ」、これは前に進まない？ 例えば「横泳ぎ」、これは呼吸が楽でいいですね。
主人公速水鮎子役の梅田智子は、「金メダルへのターン！」の前に、東山敬司と柏木由紀子の「炎の青春」などの「青春シリーズ」に出演していました。彼女は、背が高くて、すらっとして、清純で、とてもまじめそうなお姉さんというイメージでした。「金メダルへのターン！」の終了から半年後に、「１・２・３と４・５・ロク」でも主演を務めました。速水理恵役の青木英美、彼女は「金メダルへのターン！」のあと、「太陽にほえろ！」で七曲署捜査第一係のマスコットガールとして出演していました。この頃がいちばんよかったです。九州南高校の有田陽子役の服部妙子は、脇役が多くいろんなドラマに出演していましたが、私は結構彼女のファンでした。いつからファンになったか記憶が定かでないのですが、やはり、この「金メダルへのターン！」からだと思います。ファミリー劇場で「西遊記」に出演していたのを見て思い出しました。
ここで紹介しているレコードの歌手は佐々木早苗ですが、私は堀江美都子版の方が印象に残っています。テレビでは、途中から堀江美都子の歌になったようですので、やはり後の方が印象が強いのでしょう。このレコードは、Ａ面とＢ面の表記はなく、「プールに賭けた青春」の面が（主題歌）、「恋をした渚」の面が（歌謡曲）と表記されています。もしかすると書き忘れでは？ しかし、まあ、驚くことはありません。昔のレコードは、表面と裏面の表記が、（上）（下）だったり、（第一面）（第二面）だったりしていましたからね。(2005.7.3記)
−古い漫画のレコードなど−
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