W3(ワンダースリー)
手塚 治虫 作画
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W3(ワンダースリー) -懐かしのミュージッククリップ43- |
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ワンダースリー主題歌 |
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ワンダースリー(オープニング・TVサイズ) |
3 |
プッコのうた1 |
4 |
プッコのうた2 |
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プッコのうた3 |
6 |
星真一のうた |
7 |
シャーリーのうた |
8 |
黒パンのうた |
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ワンダースリー アレンジ・コレクション |
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BGMコレクション |
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エンディング(主題歌インストゥルメンタル) |
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ワンダースリー主題歌
作詞 北川幸比古 作曲 宇野誠一郎
うた ヴォーカル・ショップ
白石冬美 近石真介 小島康男 |
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1998 東芝EMI |
『少年サンデーでの手塚作品は、W3→バンパイヤ→どろろと続きます。少年サンデーの手塚3部作(自分で勝手にこう呼んでいる。)は、少年週刊誌に劇画が横行する前の子供向け手塚作品の最高傑作であると思います。』と「ジャングル大帝」のところで書きましたが、この稿から「バンパイヤ」「どろろ」と続きます。
「W3」は、週刊少年サンデーに昭和40年から41年まで連載され、テレビもほぼ同時期に放送されました。裏番組に「ウルトラQ」が始まってからは、放送日が変更されました。(「ウルトラQ」のところで書いています。)
「W3」は、最初、「少年マガジン」に数回連載されましたが、突如中止となり、すぐにライバル誌である「少年サンデー」で連載が始まりました。これを俗に「W3事件」と呼びますが、子供の頃のことですから、このような大人のどろどろした世界のことは分かりませんでした。この事件には、「少年マガジン」に連載されていた「宇宙少年ソラン」が絡んでいるということです。
右の写真は、「少年マガジン」に6回ほど連載された「W3」がすべて収められている大変貴重な文庫本です。97年に講談社から出版されました。少年マガジン版の星真一は写真右上のように髪型が少し違います。ボッコはマガジン版では「隊長」としか呼ばれていないので名前は分かりませんが、プッコはガーコ中尉、ノッコはノンコ兵長となっています。マガジン版では、真一の兄である漫画家光一が秘密機関フェニックスにスカウトされ、F7号となる部分が詳しく描かれていますが、サンデー版では漫画家に扮した諜報部員F7号としていきなり出てきます。
また、マガジン版では、W3の3人が地球に来ることになったいきさつが省略されていますが、サンデー版では、地球から遠く離れた銀河連盟本部で、戦争ばかりしている地球を破壊するかどうか議論されているところから始まります。結局、地球に調査隊を送って、しばらく様子を見ようということになり、ボッコ、プッコ、ノッコの3人が調査員として派遣されることになります。1年間調査して、戦争ばかりしていてどうしようもない星なら地球を消滅させる、という設定です。ボッコ、プッコ、ノッコはそれぞれ、ウサギ、カモ、ウマに姿を変えて地球の様子を調べます。
「W3」には、ビッグ・ローリー(大きなタイヤの乗り物、時速5千キロで走る。)やオンボロ物質電送機、反陽子爆弾、テレパシーなど、子供の頃の私が喜びそうなものがたくさん出てきます。ノッコがガラクタでビッグ・ローリーをつくったりビルを建てたりして、とても夢のあるお話です。少年漫画の王道のような作品だと思います。また、真一のガールフレンドになるカノコ、科学者の五目、学校の馬場先生が、ボッコ、プッコ、ノッコであったというすごい仕掛けもあります。ですから、ボッコ、プッコ、ノッコの3人が姿を変えて最初から登場しているわけで、綿密に計算された完成度の高い作品です。さすがは、SFの大家です。
「少年サンデー」で「W3」の最終回を読んだときのことはよく覚えています。「う〜む、自分と同じ人間がこの世にもう一人いるもしれない・・・」と本気で思ったものです。小学4年生になったばかりの頃のことです。(2001.11.3記)
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