マグマ大使

手塚 治虫 作画



昭和41年12月1日発行
朝日新聞社 朝日ソノラマ

A面:マグマ大使主題歌
    ガムのうた

B面:ドラマ「大恐竜を倒せ!!」
   
マグマ大使主題歌
 作詞 長谷川 竜生
 作曲 山本 直純
  うた コール東京ほか

ガムのうた
  作詞 長谷川 竜生
  作曲 山本 直純
  うた  前川 陽子ほか

定価 280円


マグマが、ジェット気流を起こす場面 左の怪獣は、前世紀の大怪獣アロン、真ん中下の怪獣は、宇宙怪獣モグネス
朝日ソノラマ


月刊「少年画報」付録

        

オープニングで、まもる(江木俊夫)が、「マグマたいしー!」と叫び、笛を三回鳴らした後、突如テーマソングが始まるところが非常に気に入っていましたが、このシートには、そのオープニングの部分がなく残念です。少年画報の付録のシートに、ひょっとしたらその部分が入っていたかもと針を落としてみましたが、やはりその部分はありませんでした。「ガムのうた」は、テレビでは、ガムが登場したり、活躍したりするシーンで使われていましたが、テレビで歌詞付きで流されていたかどうかはっきりした記憶がありません。

ウルトラマンに対抗するため、テレビのマグマ大使では、怪獣を登場させましたが、無理に怪獣を出さなくても原作どおりの脚本で十分おもしろかったのではと思います。見ている側としては、マグマ大使を怪獣番組としては見ていなかったように思います。怪獣ブームにあやかって怪獣を登場させただけストーリーも漫画と相当変えてあります。

ゴアの中に入っていたのは、声優の大平透だそうです。「おらあグズラだど」のグズラの声を出した人です。グズラの主題歌は、谷啓が非常におもしろく歌っていましたが、CDで大平透が歌うグズラの主題歌も持っています。これも非常に味があり聞き応えがあります。
まもるの父親役岡田真澄は、この当時ものすごくスマートで、今と全然違います。ガムになった子役の名前は忘れましたが、市川雷蔵主演映画「鞍馬天狗」に杉作役で出ていました。江木俊夫はフォーリーブスのメンバーになっています。そういえば、南沙織とフォーリーブスのジョイントコンサートに行ったことがあります。

漫画ではマグマ大使がガロンにやられてぐちゃぐちゃになるシーンを散髪屋の少年画報で見て、次の号から少年画報を何ヶ月か続けて買いました。だいたいヒーローものの主人公が跡形もないほどやられるというパターンは非常に珍しいことです。

マグマがロケットを打ち出すシーンで一部アニメが使われていましたが、もっと本格的にアニメと実写の合成が使われていたのが、同じ手塚治虫の「バンパイヤ」です。トッペイ(水谷豊)が狼に変身するシーンで実写とアニメの合成が使われていました。

バンパイヤは、少年サンデーでいったん物語が完結した後、一年後に少年ブックで構想新たに再開されました。しかし、この新しいバンパイヤは、連載開始後、すぐに少年ブックが休刊になったので、未完となりました。少年サンデーのバンパイヤは、何らかのきっかけで動物に変身する人間の話でしたが、少年ブックのバンパイヤではその逆で、何かのきっかけで人間になるウェコという動物の話でした。少年ブックのバンパイヤは、両者がどう絡み合っていくのか非常に興味深い、これからというところで終わっています。(2000.8.20記)


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